🛡 社会保険労務士 監修済み
退職の伝え方|円満に進める手順・タイミングと法律上の期限
この記事でわかること
- 退職を伝える正しい順序とタイミング
- 法律(民法)で決まっている退職の期限
- 円満に辞めるための伝え方のコツ
こんな人におすすめ
- 退職を決めたが、いつ・どう切り出せばよいか迷っている人
- 引き止められそうで不安な人
- 有給を消化してから辞めたい人
退職を伝えるのは緊張する場面ですが、順序とルールを押さえれば落ち着いて進められます。ここでは円満に退職するための手順と、知っておきたい法律の期限を整理します。
まず確認:就業規則と法律の「期限」
退職を切り出す前に、自社の就業規則の退職予告期間を確認しましょう。「退職の◯か月前までに申し出ること」と定めている会社が多くあります。
一方で、法律上のルールも知っておくと安心です。
期間の定めのない雇用契約(一般的な正社員など)の場合、民法第627条により、退職の申し入れから2週間が経過すれば退職できるとされています。就業規則の予告期間と異なる場合がありますが、まずは就業規則を尊重しつつ、早めに伝えるのが円満です。
伝えるタイミングと相手
- 相手:まずは直属の上司に伝えます。先に同僚や人事に話が伝わると、関係がこじれることがあります。
- タイミング:繁忙期や大きなプロジェクトの山場は避けると、引き継ぎの調整がしやすくなります。
- 切り出し方:「ご相談したいことがあるのでお時間をいただけますか」とアポイントを取り、口頭で意思を伝えます。
伝え方のコツ(円満退職のために)
- 退職の意思は明確に:相談ではなく「決めている」ことが伝わるようにします。曖昧だと引き止めの余地を残します。
- 理由は前向きに:会社や個人への不満より、「次にやりたいこと」を軸にすると角が立ちにくくなります。
- 感謝と引き継ぎへの配慮:お世話になったことへの感謝と、引き継ぎを丁寧に行う姿勢を示します。
退職を伝えるときの例文
「折り入ってご相談したいことがあるので、お時間をいただけますか。一身上の都合により、◯月末で退職させていただきたいと考えております。」——この①まずアポを取る、②退職の意思と希望時期を明確に伝える、③感謝と引き継ぎへの配慮を添える、の3点を押さえると円満に伝わります。退職理由を細かく説明する義務はなく、「一身上の都合」で問題ありません。引き止められても、意思が固いことを誠実に繰り返し伝えれば大丈夫です。
メールや電話で伝えてもいい?
退職の意思は、まず直属の上司に対面(口頭)で伝えるのが基本マナーです。 ただし、在宅勤務で会う機会がない、体調不良やハラスメントで出社できないなどの事情があれば、メールや電話で伝えても法律上は問題ありません。その場合も、後から「言った・言わない」のトラブルにならないよう、退職届など書面を残しておくと安心です。どうしても自分で言い出せない事情があるときは、相談窓口や退職代行という選択肢もあります。
退職届の提出と、その後の段取り
口頭で伝えて合意ができたら、会社の様式に沿って退職届を提出します。あわせて、次の段取りを進めましょう。
- 1
引き継ぎ計画
担当業務・資料・連絡先を整理し、後任が困らないようにまとめる
- 2
有給休暇の消化
残日数を確認し、退職日までのスケジュールに組み込む
- 3
受け取る書類の確認
離職票・源泉徴収票・健康保険資格喪失証明書など
退職後のお金まわりの段取りは、次の記事にチェックリストとしてまとめています。