🛡 社会保険労務士 監修済み
損しない退職のタイミング|賞与・有給・社会保険料・離職日の考え方
この記事でわかること
- 退職日で変わるお金(社会保険料・賞与・有給・失業保険・住民税)
- 月末退職と月末前日退職で社会保険料が変わる理由
- 損をしないタイミングの考え方
こんな人におすすめ
- 退職日をいつにするか迷っている人
- 賞与や社会保険料で損をしたくない人
- 辞めるベストタイミングを知りたい人
「いつ辞めるか」で、もらえるお金や引かれるお金が変わることがあります。退職日を1日ずらすだけで社会保険料が変わったり、賞与をもらい損ねたり——。後悔しないために、退職日で変わるお金を先に押さえておきましょう。
退職のタイミングは、賞与・有給・社会保険料・失業保険・住民税が複雑にからみます。「とりあえず月末で」と何となく決めると、損をすることがあります。全体を見て退職日を決めるのがコツです。
退職日で変わるお金は5つ
まずは、退職のタイミングが影響する主なお金を一覧で確認します。
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| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 社会保険料 | 資格喪失日(退職日の翌日)が属する月の前月分まで給与天引き。月末退職に注意 |
| 賞与(ボーナス) | 「支給日に在籍」が要件のことが多い。支給日前の退職だともらえない場合も |
| 有給休暇 | 退職日までに消化。退職日を消化分だけ後ろにずらして調整 |
| 失業保険 | 離職理由の区分・被保険者期間が重要。離職日そのものより区分の影響が大きい |
| 住民税 | 退職時期で「一括徴収」か「普通徴収」かが変わる |
出典:厚生労働省・協会けんぽ・ハローワーク
社会保険料:月末退職に注意
社会保険料(健康保険・厚生年金)は、**退職日の翌日が「資格喪失日」**になり、その前月分までが給与から天引きされます。
月末退職と「前日」退職の違い
たとえば月末(31日)退職なら資格喪失日は翌月1日で、退職月の社会保険料まで給与から引かれます。月末の前日(30日)退職なら資格喪失日はその月のうちになり、退職月の保険料は給与天引きされません。ただしその場合は国民健康保険・国民年金を自分で納めることになるため、「前日のほうが必ず得」とは限りません。総額で比べましょう。
賞与(ボーナス):支給日在籍が要件のことが多い
賞与は法律で支給が義務づけられたものではなく、就業規則・賃金規程で支給日や要件が定められています。
- 「支給日に在籍していること」を要件にしている会社が多く、支給日前に退職すると受け取れないことがあります。
- もらってから辞めたいなら、規程で支給日を確認し、支給後に退職日を設定すると確実です。
有給・失業保険・住民税も合わせて確認
- 有給休暇:退職日までに消化します。会社が退職時の消化を一方的に拒否することは基本的にできません(退職時に有給を消化させてくれないとき)。
- 失業保険:受給や金額は離職理由の区分(自己都合・会社都合など)が大きく影響します。仕組みは失業保険(基本手当)はいくら?で確認を。
- 住民税:退職月によって、残額をまとめて天引き(一括徴収)するか、自分で納付(普通徴収)するかが変わります。
損しないタイミングの決め方
次の順で確認すると、退職日を決めやすくなります。
- 1
賞与の支給日を確認
支給日と在籍要件を就業規則で確認し、もらうなら支給後に
- 2
有給の残日数を確認
残日数を消化できるよう退職日を後ろ倒し
- 3
社会保険料を試算
月末退職か前日退職かで、保険料と国保等の総額を比較
- 4
離職理由を確認
会社都合・特定理由なら失業保険で有利。離職票をチェック
出典:厚生労働省・協会けんぽ・ハローワークをもとに編集部作成
退職前後にやること全体は退職後にやること 時系列ガイドに、退職金の税金は退職金の税金にまとめています。
申請の手間や取りこぼしが不安なら
退職後の失業保険や給付金は、離職理由の区分や申請のタイミングで受け取れる額が変わり、自分で進めると取りこぼしが起きがちです。手間や不安を減らしたい人は、申請を専門スタッフに任せる退職給付金サポートを使う選択肢もあります(料金や口コミは退職サポーターズの評判で確認できます)。
まとめ
- 退職日で変わるのは社会保険料・賞与・有給・失業保険・住民税の5つ。
- 社会保険料は資格喪失日(退職日の翌日)の前月分まで天引き。月末退職は退職月分も引かれる。
- 賞与は支給日在籍が要件のことが多い。賞与・有給・保険料・離職理由をまとめて確認してから退職日を決めるのが、損しないコツ。